BALI も なかなかいいじゃない

text by charlie

今年のトリップはかなり異例のパターンをとったためか、はたまたタイミングの問題か、お世辞にも「波最高!!」って感じがなく、サイズ的にもちょっと外した感じであった。hayakawa氏のトリップ集を見てもらえばわかるが、全員外している訳ではないのだが、charlie的には、「やっぱり一年に一回はでかいグランドスウェルをやりたい」と思っているのだ。そこで、短期集中でその願いをかなえるとすると、やはりBALIしかないのである。今までにすでに7〜8回行っているのだが、何回行ったか定かでないほど昔から来ている。おそらく最初は17〜8年前じゃなかろうか。空港だって今に比べればこぢんまりした空港で、よくミクロネシアにあるようなやつだった。テイクオフもろくに出来ずにダンパーの波でひたすら練習したものだった。それでもちっともうまくならなかったが・・・・。
 それなりに乗れるようになっても、ほとんどハーフウェイですごし、たまにクタリーフに行くぐらいだった(しかもパドルで)。一番のネックはサーファーの多さで波取り合戦に嫌気がさしてバリが嫌いになっていった経緯があった。

しかし、今回はそんなこと言ってられない。なにせ休みがないのだから短期間でやるしかないのだ。そうなると時差の少ない、しかも飛行機乗り継ぎなしで行けるのはやっぱりバリなのである。

というわけで、9月18日夕方、久々のデンパサール空港へ降り立った。1万円で80万ルピーである。お迎えの車に乗って夕暮れのバドゥン半島へ向かう。夜は宿を営むyuuさんとビンギンローカルスティーミーとULU32を見たりしつつ過ごす。ちなみに波はないそうだ・・・・ヤバイ・・・・なにしにきたんだろ・・・・なにかの呪いか・・・

9月19日 朝から波チェックするが、干潮のためにビンギンのインサイドは完全に干上がっている。波はたま〜〜〜にセットが1本だけ入って美しいチューブを巻いている。崖の上から見ているのでわからないが頭くらいはありそう。うまいやつがプルインしているが時折巻かれている。巻かれた後はすぐに膝くらいのところで立っている。恐ろしい。

そこで、干潮の時にいいというドリームランドへ向かった。インサイドレフトは人がたかっていて、岸には即席カメラマンがいっぱいいてフォトセッションと化していた。まずは軽く右沖のピークでたらたらと体を慣らした。サイズはせっと肩頭タルタル。奄美から来るとビックリするほど水が冷たかった。

午後は潮もあげてビンギンはファンウェーブ、人は多い。それでも何事も経験と思い入水。そこそこ遊んで後はビーチでマッサージでいい感じ。そして午睡zzzzz。39歳最後の波乗りはこうして終了したのであった。

宿でまったり過ごす午後

9月20日 なんと誕生日だ。40歳だ。しかし、波は更に落ちている。今年は呪われている。俺が小波を呼んでいるのだろうか・・・・。午前中ドリームランドに入るもほとんどテイクオフだけっていうしょぼい状況であった。このままではいけないと思い午後にはバランガンへ向かう。本当はビンギンから歩いていけるのだが、今回は陸路で行ってみた。ビンギンから往復10万ルピーで結構な距離があった。

一件良さそうに見えるレフトもよく見るとかなりダンパーだったが、それなりに楽しかった。ワロンでビール飲んだりしつつまったり出来るのであった。


セクションによっては乗れるんだな でも小さい波だね

9月21日 さらに波は落ちている。割れているのはドリームランドのインサイドレフトのみ。人は多いが意を決して入ると意外と良かった。楽しかったぞ。

午後からはクタへ宿移動。サンティカビーチホテルにチェックインした後は、エアポートライトまで送ってもらった。それで気づいたのだが、実はクタリーフやエアポート方面の方がサイズが結構あるのだ。ビンギン方面で小さくてもこっちは大きいって事があるわけね・・・hayakawa氏にもっと聞いておけば良かったと後悔しても後の祭りである。

エアポートレフトまでは空港が風を遮る形で面はいいのだが、ライトは駄目だ。ぶよぶよである。しかもサイズも小さい。いるのは日本人だけ・・・・。なんかしょぼい・・・。独りだけピークを奥に移してそれなりに楽しむ。ところが、馬鹿にしてはいけません、セットは意外とでかいのであった。リーフも結構部分的に浅くてヤバイ雰囲気結構ありました。風の弱いフル満潮に攻めるべきポイントですな。しかも他がでかすぎるときがいいのではないかな。

9月22日 今日は朝からレニというガイドを雇い初めてのチャングーへ。今さらと思われそうだが、今までチャングーさえ来たことなかったのだ。だって人多そうなんだもの・・・今回は見学メインって割り切って来た感じ。ところが、フル干潮に風強くグシャグシャでサーファーはかなり少なかった。朝8時過ぎに着いたのだが、ぐちゃぐちゃほれほれサンドバーでうまうま外人が数人頑張っているのみ。遙かアウトではトリプルクラスの波にチャージするサーファー二人。なんでもガイドによればニュースウェルが来ているとのこと、やばいんじゃない?潮があげてくるのを待ってみたが、風のせいかいつもは素晴らしい波というライトも全然いけてない。やむをえずサンドバーでやられてみることにした。レニに入らないのかと聞くと「でかるぎる」らしい。おいおい・・・・。


見た目はいい感じだけど、ぶよぶよほれほれの中から波を探し出し
テイクオフするのはかなり困難であった
カレントもばりばり強くて立ってられないほどである

後から日本人が散々苦労して一人ゲットしてきたが、いきなり板を真っ二つにして帰っていった。charlieもそそくさと退散したのであった。

いよいよ、午後の最終セッション船に乗ってエアポートレフトへ。往復4万ルピーである。

人はほとんどオージーで7〜8人ってところ。風はあるが面は問題ないレベル。サイズは頭半〜ダブル半ってところ、まさにグランドスウェルである。久々にこの光景に出会えた気がする。苦手なレフトだがとにかく嬉しい。端っこの方から何本かメイクしつつ、たまにやられる。サーファーも適度な人数なので波は十分回ってくる。リーフに沿って水が集まる感じであまり大きく巻きはしないが水量は多い。後半は一気に人が増えて20人以上だったので辛かったが、とにかく久々にいい波を見た、少し乗れたってことで大満足。本当にここまで来た甲斐があった。
これで小波病から離脱できそうな予感を持ちつつバリを後にした。

意外といいかも・・・BALI・・・・・・

BACK